Rosariel.com
TearyDoll


64



 満足に息をすることもできず、陶酔に堕ちて身を震わせていた零は、いつの間にか大理石のバスタブの縁に両手を付かされていた。

 足を払われて膝を開かされ、バスタブに胸を付けるような形で押さえ込まれてしまうと、腰を高く突きだし雄をせがむような卑猥なポーズになる。

 滑らかな白磁の背中を指先でたどった鷲塚は、そのまま双丘の狭間をゆっくりと押し開いた。

 はっと息を詰めて身を震わせた零は、熱く濡れた鷲塚の舌先が後蕾を突き、さらに深く内側に入り込んだのを感じ、狼狽えたように声を上げた。

「あ…ああっ……いや……そこは──」

 羞恥に悶え、抗うように頭を振った零は、肉体の芯から熾る快感に囚われてすすり泣いた。

 花芯から滴る愛蜜と唾液で潤んだ秘孔を、鷲塚は人差し指で貫くと、内部を柔らかくほぐすように掻き乱してゆく。

 淫らな指の動きに耐えられず、零が切なげに腰をうねらせると、鷲塚はあっさりと指を引き抜き、一度零から離れた。

「零、尻を自分で開いてみせろ」

 なされるがままに身体を震わせていた零は、驚きにはっと双眸を瞠り、鷲塚の真意を確かめるように振り返った。

「聞こえなかったのか? 両手で尻を開いて、俺の方に向けろ。
 勝手に飛び出した罰として、こいつをおまえの中に入れてやる」

 まるで入浴剤のようなオイルの円球を手に取った鷲塚は、零の前にかざして見せながら冷淡な声で言った。

 零は茫然としたようにセピア色の瞳を見開き、急いで首を横に振った。

「止めて……お願い──そんなこと、しないで……」

「ダメだ。お仕置きだと言っただろう?」

 必死で哀願しても全く取り合ってもらえず、零は絶望的な気持ちで、そろそろと腕を背後に伸ばした。

 恥ずかしさのあまり全身が火を吹いたように熱くなり、汗が滲み出て肌をしっとりと濡らす。

 両足で身体を支えながら、零は己の双丘に触れると、指先でわずかに狭間を開いた。

 その瞬間、零のうなじを片手でつかんだ鷲塚が、零の白い尻を容赦なく平手で打擲した。

 スパンキングの衝撃に尖った悲鳴を上げた零は、思わず手を離してしまっていた。

 そこにすかさず次の打擲が加えられ、零は前のめりに倒れ込みそうになった。

「ひあっ! ああっ! 海琉っ…痛い、止めて──許してっ!」

 涙を浮かべて許しを請う零を見下ろしながら、鷲塚は冷たく厳しい声で応じた。

「人の言う事を聞けない悪い子供は、昔から尻をぶたれると決まっているだろう。
 そら、どうした──早く、尻を開くんだ」

 打たれて熟した白桃のように淡く紅潮した双丘を、鷲塚が両手できつく揉みしだく。

 引きつれるような痛みに声を上げ、零はぽろぽろと涙をこぼしながら、己の尻を両手で左右に大きく割り裂いた。

 後蕾が剥き出しになると、鷲塚は満足したように残酷な微笑を浮かべ、先ほどの指淫でほころんでいる中心を撫でた。

「いい子だ、零──ご褒美だ。
 ただし、あんまり力むなよ……これが破れたら、苦しくなるからな」

 ピンポン玉ほどの大きさしかない球体だったが、押し込まれる時には違和感があり、とっさに零は下肢を緊張させていた。

「──あっ…やあっ……ああっ──」

 一番きつい場所を通り過ぎる時に切なくなり、零は怺えきれずに腰をあえがせた。

「動くな、また叩かれたいのか?」

 いたぶるような鷲塚の言葉に反応し、零は震えながらも、大人しくその行為に身を任せた。

 全てを入れ終わった後、鷲塚はぐったりとした零を抱き起こし、口づけを与えながらほとんど触れることのなかった秘唇に指を含ませた。

「さっきより濡れたな──尻を叩かれて感じたのか?」

 指を掻き回されるたびに、くちゅくちゅと濡れた音が響き、零は羞恥と悦楽の狭間で悶え、鷲塚の逞しい身体にすがりついていた。

「零、抱いてやるから、その前におまえの口で濡らしてくれ」

 大理石造りのバスタブに腰を下ろした鷲塚は、両足を開き、その間に零を招き入れた。

 バスタブと同じ大理石の床に膝をついた零は、聳え立つ恐ろしいほど雄大な剛直を前にして、怖じ気づいたように息をあえがせた。

 身体の中に埋め込まれたオイルの玉は、柔らかい圧迫感で零を苛んでいる。

 力を入れると破裂して、内部からオイルが溢れ出す──そうなった時、自分はどうなってしまうのだろうと考えると、零は身動きすることができなかった。

 もし、このまま鷲塚を受け入れたなら……。

「どうした、できないのか?」

 零の戸惑いを感じ取りながらも、鷲塚は傲慢な口調で問いかけた。

 今にも泣き出しそうな表情で鷲塚を見上げた零は、猛々しい肉矛に手を伸ばし、その先端をおずおずと唇で咥えた。

 必死で舌を這わせながら、懸命に仕える零を見下ろし、鷲塚はしばらくその柔らかな口の感触を楽しんでいたが、そのうちに華奢で優美な造形をした肩や背中を掌で撫で始めた。

 指先はやがて胸元に下り、そのまま二粒の果実をこね回すように弄ぶ。

 全身に漣のような電流が走り、その瞬間、内奥に入れられた異物を思わず締めつけてしまった零は、被虐の快感に涙を溢れさせた。

「──ふっ…んっ…くうう……うぐっ……」

 深く呑み込んだ鷲塚を吐き出すこともできず、零はくぐもった呻き声を出すと、涙で濡れた双眸で必死で止めてくれるように訴えた。

 視線が合うと、鷲塚の鋼の双眸が残酷に細められ、扇情的ですらある微笑が浮かぶ。

 繊細な美貌が苦悶する様を十分に楽しんだ後、鷲塚は零の身体を膝の上に抱き上げた。

「鏡を見ていろ、零──俺たちが繋がっているところを見て、おまえが俺のものだということを、しっかり理解するんだな」

 鷲塚に背を預けた格好で貫かれた零は、耳元で低く囁かれた瞬間、バスルームの大きな鏡に自分たちが映っていることに気づいた。

 両足を左右に開かされ、鷲塚の膝の上にかけられると、鏡の中に零の神秘が全てさらけ出される。

 成人した男性にしては小さすぎる肉茎や、鷲塚の楔を包み込む花弁──快感に勃起した男根と、蜜を滴らせる女芯は、本来ならば共存するものではない。

 異形の様を直視させられた零は、そのおぞましさに本能的に恐怖し、逃れようと抗った。

「あああっ! だめっ……いやあっ、動かないで──海琉っ……中が──ッ!」

 その瞬間、下方から鷲塚が突き上げ、深く埋め込んだ状態でグラインドさせると、零の唇から悲痛なほど切羽詰まった声が放たれた。

 体内にあるオイルオーブのいくつかが、内部を襲った衝撃で弾け、とろとろとオイルを流し始める。

 後孔からオイルが溢れ出る恐怖に、零が必死で力を入れて引き締めると、鷲塚の存在と熱を細部まで感じ──そしてさらに別の破裂を招いた。

「だめっ……ああっ、あーっ、あっ……やめて、お願い、やめて…ッ!」

 自分自身を追いつめるように悶える零の腰をつかみ、鷲塚は残酷な律動を繰りかえした。

 零の痛切な嬌声が高まるほど、鷲塚の雄を締めつける力が強くなり、柔らかな媚肉が吸い込むように絡みついてくる。

 もはや駆け引きをするつもりもなく、鷲塚は己の欲情を刻み込むかのように、鍛え上げられた筋肉を使ってしなやかな肉体を穿ち続けた。

「ひいいっ! やめっ…ああっ……ひどい──もう…ゆるして……ッ!」

 全身に悦楽が駆け抜け、深い官能の愉悦に溺れてゆく。

 あられもなく叫んだ零は、白熱に包まれるような極みに達すると、上体を弓なりに反らせ、そのままぐったりと脱力して鷲塚にもたれかかった。

 ほとんど同時に欲望を迸らせた鷲塚は、己自身を埋め込んだままの花唇を指先でなぞり、そしてガーネットのような宝珠をのぞかせている零の花芽を愛撫した。

 刺激の強さに放心状態になっていた零は、悪戯を企てる鷲塚の手を押しとどめるように、力無い手を重ねようとした。

「あぁ…や……もう、ゆるして……」

「止めていいのか? こっちも欲しがっているくせに──」

 涙を溢れさせている零の顎を捕らえ、その唇を軽く吸いながら、鷲塚は反対側の手で円を描くように後蕾をなぞった。

 わずかに滲んだオイルを媚肉の襞に塗り込めるように、中に入り込んだ鷲塚の指は内側から肉襞をめくり上げ、ゆるゆるとこね回す。

 鷲塚自身がいまだ胎内に納まっているせいで、零は過敏なほど感じてしまい、オイルが漏れ出す危うさに怯えながら吐息を震わせた。

 ところが、弄ばれている秘所が徐々に火照り、痒みにもにた疼きに苛まれ始める。

 思わず鷲塚の指に自ら擦りつけてしまいそうになり、零は己のはしたなさに愕然としながらも、自然と腰が揺れ始めるのを止められなかった。

 強く刺激してもらわなければ、耐えられない──高波のように押し寄せてくる快感に全てを犯され、気が狂いそうだった。