100万マイルの彼方のリオネスへ わたしが旅立った時

        枝には霜がおり、寂しい行く手には、星が光っていた──

   100万マイル彼方のリオネスへ わたしが旅立った時。



   リオネスにわたしがいる間、その地で何が起こるのか、

        どんな予言者もはっきりとは言えず、どんな魔術師もわからなかった──

   リオネスにわたしがいる間、その地で何が起こるのか。



    目に魔法をたたえて リオネスからわたしが帰った時

        わたしの稀な底知れぬ輝きに、みなは無言で憶測の眼をそそいだ──

    目に魔法をたたえて リオネスからわたしが帰った時。



(「リオネスにわたしが旅立ったとき」:トマス・ハーディ)

   

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